【第6回】リーダーにいちばん必要なものってなんだろう?〜中編〜

前回は、背景についてお話しました。今回は、その状況でした経験についてお伝えします。

慢性的なリーダー不足に悩んでいた私は、覚えのいいオペレータさん2人を呼び出して「リーダーをやって欲しいお願いできないか?」と、素直にお願いしました。この時は2人とも快く引き受けてくれたんです。

新人リーダーとなった2人に、OJTでの研修、レクチャーが始まりました。

2人ともやる気満々で順調に研修やレクチャーが進んでいた最中、クライアント企業側のルールが変更となり、そのことをお客さまに電話連絡していく業務が発生しました。オペレータさんに発信を開始してもらったら、かなりの確率でクレームとなってしまうことがわかりましたが、とはいえ、電話連絡を、しないわけにはいかないため、リーダーのクレーム対応が増え、新人リーダーの2人もその対応に追われることとなりました。

数日経ったある日、新人リーダーになってもらった一人から相談したいことがあると言われました。
なんだろう?と心配しながら面談に望むと、不安は的中。リーダーを辞退したいとの申し出だったんです。

正直びっくりしました。また、このタイミングでリーダーがひとり減るのは痛手なので必死に遺留しましたが、結局引き止めることはできず、彼は会社を去っていきました。
理由は、「聞いていたのと違うから」。これを聞いてあなたはどう思いました?

当時の私は素直に、リーダーなんだからそれぐらい我慢しなきゃ!と思って、これくらいのことで嫌になっちゃうんだから素質がなかったんだ。と言い聞かせていました。
そして、何度か同じような経験を繰り返したのです。

流石に何度も、忙しい時に研修をして、これから!と言うときに辞められてしまうと、なんとも言えない疲労感が積もります。
私は、いい加減なんとかしなければと思って動き出しました。

今回は、ここまでです。次回は、どんな対策をしたかをお伝えします。