【第8回】楽しい話って難しい

コールセンターでスーパーバイザーをしていたときの話です。
通信系の獲得アウトバウンド業務の管理者として、毎日朝礼をするときに続けていたのが、オペレータさんに少しでも楽しく一日をスタートしてもらうための小話でした。
最初のうちは、警察官時代の経験談や舞台役者時代の体験団などを話して盛り上げていましたが、1ヶ月と持たずにネタ切れになってしまいました。
ネタがないので、とうとう家族ネタを持ち出すことにしたんですが、みんな興味ないだろうしモチベーション下がったらどうしよう、と心配でした。
ところが、いざ家族ネタ、それも当時3歳くらいの息子の話をしたら、思いのほかみんなが喜んでくれたんです!
それから、自分の考えていること、日々実践していることを中心に家族のことを話していたら、それまでのおもしろおかしいはなしをしていた時よりも、ずっとオペレータさんたちとの距離感が縮まって、チームとして機能しだしました。
リーダーである私がどんな考えを持っていてどんな人柄でどんな失敗をしていて、といったことがみなさんに伝わったからこそのミラクルです。
以来、しばらくの間、新規業務立上げ後間もなくは、なるべく意識して家族の話をするようにしていました。
リーダーが身近な人に感じられる。これって大切なことだとあらためて思いました。