【第1回】平等に接することはビジネス上の公平ではない
私がまだ20代後半でコールセンターのスーパーバイザーをしていた時の話です。
二人の新人さんの研修が終わって独り立ちして間もなく、私は二人にまんべんなく、声をかけたり通話をモニタリングしたり、フォローアップのレクチャーをしていました。正に平等に接していました。
二人ともコールセンターのオペレータ初心者だったのですが、Aさんはどんどん吸収して二週間で自立して対応できるようになりました。
一方でBさんは、まだまだ自立は難しそうだと感じていました。
そんな時、突然上司に呼ばれ、Bさんがお前がAさんばかり贔屓にしている不公平だと苦情を言ってきたが本当か?と確認されたのです。
えっ??えぇっ!!
青天の霹靂と言えばいいのでしょうか。意識して二人に平等に接してきたのに、Aさんを贔屓にしているだなんて、被害妄想です。
と、上司に言ったところ、
「バカだなぁ。一人一人要求のレベルが違うんだから、不平等に接しなければ公平だって感じてもらえるわけないだろ」と。
要は、ランチにAさんはラーメンが食べたい、Bさんはパスタが食べたいと思っていて、二人をラーメンに誘ったら、同じだけ満足してもらえるか?
とういこと。
なるほど!
確かにそれはそうですけど、何を要求してるかがわからないと不平等に接することができないという、別の壁にぶち当たったのでした。
オペレータさんそれぞれの考えをどのようにして把握したかは、また、別の機会にお伝えしますね。