【第4回】同じポジションは意外にやっかい

コールセンターで正社員として同い年の同じポジションの同僚と二人でチームを運営していた時の話です。

私は、その数ヶ月前まで5ヶ月間札幌で長期出張して、立て直し支援で成功して意気揚々と横浜に帰任して、ヤル気満々。一方で同僚は、運営以外の他部署から異動してきてマイペースに仕事をしていました。
数ヶ月たったある日、彼のチームのメンバーから相談を受けたことで、そのマイペースがちょっと問題になっていることが分かったんです。

メンバーが一生懸命に働いているなか、その同僚がネットサーフィンをしてサボってるとのこと。

さて、あなたならこんな時、どんな行動をとりますか?

上司に相談する?直接本人とはなす?放置する?

私は、正直それを聞いた瞬間、次元が低くて絶句しました。次いで、本人に苦情があることを柔らかく伝えたんですが、直る気配なしです。
やがて彼のメンバーからの相談は、苦情に変わりました。
当時、同じ年で同じポジションだけど、彼の方が少しお給料が良かったこともあり、彼を正すのは自分がする仕事ではないと決め付けて上司に相談することにしました。
上司の反応は、舘野の方が大人なんだから、なんとかしてあげなきゃダメだろ、とまさかの注意を受けました。
自分より給料が良い同い年の同僚のケアはマネージャの仕事では??
注意をされた時に最初に抱いた感情です。
前回の当たり前の話と繋がります。何故、本来上司がしなければいけないことを自分がしなければいけないのか?ましてや、自分より給料を貰ってる同僚の方が、その立場に相応しい行動をするべきなのに!
この後、この状況を打破できないまま、数ヶ月後に同僚が配置換えとなって、私の業務量が倍になりました。

当事者としての私は、当時あまりにも未熟でした。本気で同僚のために動けていたらきっと違う結末だったと思います。
また、上司の行動はどうだったと思いますか?
この話が上司から部下に対しての対応についてのアドバイスならここまでの問題にはならなかったはずです。でも、当事者同士が、利害を意識しやすい同じ年、同じポジションで同じチームや協働している場合は、要注意です。しっかりとマネージャがマネジメントしないと状況がこじれたり手遅れになってしまいます。ケアができなくて、優秀なメンバーが去っていく前に出来ることからすぐ始めてくださいね。